テキストサイズ

体の相性

第5章 鉢合わせ


どうしよう…
私はヘロヘロとその場に
座り込んだ

そんな時、目の前に2人組の男が
やってきた

…誰?

「そんな所でどうしたの?一人?」

「最初に出てった奴と喧嘩でもしたの?」

急に話しかけられ
怖くて何も言えない…

私はやっとの思いで立ち上がりその場を
去ろうとすると腕を捕まれる

「どこ行くのー?俺らとどっかいこー」

「楽しいところあるよー」

ジャラジャラと首もとのアクセがなる

口調は普通なのに
目は笑ってないし
捕まれた腕はかなりの力でびくともしない

怖い…

しかもここは死角になっているため
周りの人はトイレにこない限り気づかない

「だ、大丈夫です」

絞り出すようにそう言って去ろうとするが
腕を放してくれない

「そんな事言わずにさー」
「めんどくせーな…こっちこいよ」

男が男子トイレに連れ込もうとする

…やっ
助けて…

必死に抵抗するが
力にかなわない

そんな時に限って誰もトイレに来ない

目を瞑ったその時-

ストーリーメニュー

TOPTOPへ