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マネジ×マネジ

第1章 日常

校庭の隅についた私は小さい机にお茶をいれたボトルを置く。
休憩時間だからか、おいた瞬間にみんなが集まってくる。
「桃音、タオル持ってきて」
聞き覚えある低い声が聞こえた

幸樹先輩だ!
先輩は私が憧れる存在だ。
優衣先輩と付き合ってたらしい。
やっぱり美男美女、
私じゃね。
そう。私は先輩が好きなのだ。でもそんなことを口にできない私がなさけなくおもう。

「はやく。10秒。」
はい。すぐ行きます。
私は倉庫へ走り出す。
タオルはふわふわで少し優衣先輩の香りがした。
胸がキュンとなる。


私じゃね・・・

そしてそのタオルを持って走り出し、先輩に渡す。
「15秒。遅い。」
いや5秒くらい・・・そんなことは言えずに「すいません」と言った。
先輩はそのまま顔を拭いて
「片付けよろしく。」
と言って去っていった。


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