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~∞人の始末屋~

第5章 見つからへん。

アーセナルside





ここに来て
もう1週間、2週間?それ以上?


皆はどないしてんねんやろ
うちの事なんてどうでもいい?
それとも探してくれてる?








レ「アーセナルさん」






レイは困ったような顔をして
うちの部屋の方に近づく。

うちもレイの方に近づく







ア「もぉー、大丈夫やって。
心配すんな」






レ「でも、」






これ以上なんも言わせんように
口の前に指を持ってきて首を振る



うちは何度ネックレスの
在処を教えろと言われた
やけど、
絶対に教えへんかった

そのたびに犯される

もうあの男達を見るだけで
吐き気がする。

なんでこんな目にあわなあかんねん






ア「なぁ、うちがここに来て
何日たってると思う?」






レ「…ん~
だいたい2、3週間じゃないですか?」






ア「やっぱそれぐらいやんなぁ」






レ「こんな所に閉じ込められてたら
1日があっという間に
感じるもんなんですか?」






ア「そうやな、もう1年ぐらい
閉じ込められてんちゃう?って感じ」






レ「そうなんですか…。」










そしてまた悲しそうな顔をする
その顔を見るのは何回目やろう






レ「あ、のアーセナルさん」






ア「ん?」











レ「…アーセナルさんは
大切にしてる人って居ますか?」









自分の肩が不自然なぐらい
ビクッとした。










ア「…どうしたん
いきなりそんな質問して」









レ「やっぱり駄目、でしたか?」







ア「いや、そんなことない」












大切な人、そう言われて
思い浮かんだのは
やっぱり仲間。

アホな奴らばっかやけど
大切やし大好きで
自分を変えてくれた人達でもあるから



1日も頭から離れたことなんてない





…やからこそ辛い、
皆と会われへんのが






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