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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~



「桜井くんの隣の席の、御剣。思い出した?」

 ミツルギ……聞いたことある名前だ。
 結構珍しい名前の方だから……たしか、そんなやつが同じクラスにいたが。

 名前と顔が一致しない。

 そもそも、俺は御剣の顔を知らないからだ。

「桜井くん、クリスマスなのに一人? 彼女とかいないの?」

「……悪いが、急いでるんで」

 女子はこの手の話がすきだ、このままではいつ帰れることやら。ミッション失敗に終わった今、俺の用事はここにはない。

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