
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第4章 ~クリスマス~
もし、凛音が男の付き合うようなことになれば俺はショックを受けるだろう。
それは可愛い妹になのか、それとも凛音になのか。
どちらにしても矛盾だよな。
凛音は俺の膝の上に跨り、嬉しそうにネックレスの装飾部分を触っている。
最近このスタイルが定着しつつある。
この体制はかなり男心をくすぐる。
凛音にとってただ甘えてるだけなんだろうが……
「あ……お兄ちゃん、ご飯食べる?」
「ん、そうだな」
「その前に、わたし食べてもいいよ」
へへ、と笑う凛音は無邪気にも見えるが完全に誘ってる笑だ。
凛音とこんな関係になったのは、つい数日前。
しかし、長年一緒に暮らしてる俺にはその僅かな変化に気付いてしまう。
