テキストサイズ

天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~



「飯にするぞ」

「えー、今はそういう雰囲気なのに」

 凛音は不満げに口を尖らせる。
 意外に頑固だからな……凛音は。

「今日もご馳走作ってれたんだろ? 俺、お前の手料理好きだ食べさせてくれないのか?」

 凛音はキョトンとした表情を見せた。


「あ……もう、お兄ちゃんにはかなわないな。へへ、待っててね、すぐ準備するから」

 よく、わからないが何かツボに嵌ったらしく凛音は膝から降りてキッチンに向かった。


 軽くなった腿、凛音の温もりと柔らかさをジンっと残す。

 凛音が離れると、それはそれで少し残念な気持になる。


 ────矛盾だらけだな……


 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ