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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~


 だが、俺はかぶりを振る。
 いつまでも流されちゃ駄目だ……

「凛音……お前にとって、この行為はただの欲求なのか?」

 いつになく真剣に俺は凛音に尋ねた。

 甘えん坊な凛音が兄を慕い、その延長で行為に及んでいるのか。凛音は昔から俺に甘えているからどう捉えていいのかわからない。

「……わたしの気持はずっと変わらないよ。お兄ちゃんが好きなの」

「凛音、俺たちがしてることは、親に対しての裏切りなんだぞ? 好きだからと言って許される事じゃない」

 誰も望んじゃいない。
 誰にも言えない。
 当たり前のようにそれを受け入れちゃダメなんだ。


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