テキストサイズ

天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~


 独占欲、それは家族愛にはないものだ。

「凛音、お前の性格を考えると、辛いことばかりかもしれないぞ?」

「お兄ちゃんと一緒にいられない方が辛いよ……誰にも祝福されなくてもいい、お兄ちゃんの愛が欲しい」

「親を裏切っても?」

 俺たち、家族は仲がいいほうだ。
 ひとえに凛音と母さんの明るい性格が、絆を強くしている。

 誰よりも何よりも、俺たちの行為は親を裏切っている。

 いつまでも目を背向ける訳には行かない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ