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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第6章 ~今年最後の締めくくり~


「お兄ちゃん……好き、ひとつになれて嬉しいよ」

 凛音の言葉は俺の心を震わす。

 喉まで出かけた言葉を呑み込み、俺は凛音に口づけをする。


 ────俺も……お前が愛しくて堪らない。


 その言葉を言えば凛音も悦ぶのはわかる。だが、なかなか言えない。

 繋がったからこそ気づけた。
 だから、言うのを躊躇ってしまう。

 快楽に溺れている今、じゃなく……ちゃんとした時に言いたい。

 俺のつまらないワガママなのだろう。

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