天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第7章 ~年越し、そして新年~
「あ、お兄ちゃん」
俺がしぶしぶリビングに戻ろうとした時、凛音に呼び止められる。
「ん、なんだ」
「お兄ちゃんに、手伝えることあった」
「おう、なんでも言え」
「後ろから抱きしめて? んで、わたしが、もぅって困るフリをするからソコを無理やりキスして欲しいな」
「それだけ元気ならだいじょうぶそうだな」
俺は笑顔で拒否した。
踵を返しリビングのソファにもたれる。
「あ、なんでもって言ったくせに!」
カウンター越しに凛音は拗ねた口調で叫んだ。
正直、してやれないこともないが……
それをしたら俺がヤバイからな────