天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第7章 ~年越し、そして新年~
☆☆☆
「……ハァ、お兄ちゃんは寝ててもカッコイイな」
しばらくは凛音を眺めていたが、いつの間にやら寝ていたようだ。
リビングの美味そうな匂いと、間近に迫る甘い香りが俺の意識を呼び戻した。
凛音はブツブツと独り言をいい、俺は目を開けずそれを訊いていた。
「ハァ……幸せ、お兄ちゃんとエッチできるなんて夢のようだったな」
訊いててコッチが恥ずかしくなる。
これ以上、寝たフリを止めようとした時、
「お兄ちゃん……好きだよ」
甘い言葉を吐き凛音は口にキスをしてきた。
「お前は……いつも、そんなことしているのか……」
「わっ、お兄ちゃん……起きた、の?」