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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第7章 ~年越し、そして新年~



 へへっと、悪びれる様子もなく、だが少し気が動転したのか照れくさそうに笑った。

 俺は起き上がり凛音を抱きしめた。

「わぁっ、お兄ちゃん……?」

「可愛いな……凛音」

「へぇ、怒こらないのお兄ちゃん?」

「ん? 怒って欲しいのか?」

「そうじゃないけど……なんか、積極的だねお兄ちゃん」

「あ、……そうか? 少し寝惚けてるのかもな」

 嘘だった。
 眼はバッチリと覚めている。

 だが、あまりに凛音が可愛らしくて抱きつきたかった。

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