天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第7章 ~年越し、そして新年~
「おせちは出来たのか?」
「もう少し、今煮込み中」
「そっか、悪かったな寝てて」
「ううん、もう少し寝てても良かったのに」
それは優しさか、それとも何かするつもりで言ったのかは謎だ。
優しさからだと思いたい。
そういう事にしておこう……
「凛音は、カラダだいじょうぶなのか?」
「うん、ねぇお兄ちゃん。新年を繋がって越さない?」
「…………遠慮しとくよ」
「えー、せっかくふたりきりなのに!」
「繋がらなくても一緒に越せばいいだろ。お前は無茶しすぎだ」
「お兄ちゃんは労りすぎ、その優しさをエロい方に向けてくれればいいのに」