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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第9章 ~両親の帰宅、そして日常へ~



 微睡みの中、甘い香りが鼻孔をくすぐる。

 布団の暖かさがあまりに心地良く、なかなかまぶたを開けることが出来ない。

 暖かくて……柔らかな……

 ん? 柔らかい?

 意識がハッキリとしてくる。
 俺のカラダに柔らかな感触と重み。

 まぶたを開けた目の前には、やはりと言うか凛音がいた。可愛らしい寝息を立て、俺にしがみつくように寝ている。

 ────いつ入ってきたんだ……

 半分呆れながらも、天使のような寝顔に心が暖かくなる。

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