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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第9章 ~両親の帰宅、そして日常へ~



「気持ちよかったか?」

「んぅ……」

 トロリとした瞳で凛音は頷く。

 この瞬間が堪らない。溜まった欲望が更に強まるが、俺自身も満足感を得てしまう。


「お兄ちゃんも……」

「俺はいい、お前が気持ちよくなれれば」

「ふぅ……一緒に気持ちよくなりたいよ」

「今は駄目だ、これで満足しろよ」

 凛音は少し不満げに頷く。

 その時……


「慎ちゃん、そろそろ起きなさい」


 俺は心臓が飛び跳ね、幸福感と一緒に疚しい気持ちも萎えるほど背筋が凍る思いがした。


 ガチャ、とドアノブが回る音がする。



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