天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第10章 ~久しぶりの学校~
「凛音ちゃん。良かったら今度慎と一緒に家のスパにおいでよ。招待してあげるからさ」
ヒカルの両親が経営するレジャー施設でこの街では有名な遊びスポット。
温水プールも備えたスパは高校生には手の出せないお値段を取る。
しかし、誘い方が永瀬さんと同じだ。従兄弟と言えど似た性格なんだろうな。
「えっ、いいんですか!?」
凛音は意外に喰い付いた。
きっと、ヒカルの下心に気づいてないからだ。
「うんうん、何ならさスイートもとってあげるよ。そこに泊まりなよ」
「え、いや。そこまでは……」
「遠慮しなくていいのに」
コイツは、この手を使っていろんな女性を誘っている。スイートに凛音を泊めて何するつもりだ。