天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
凛音はニコニコしながら俺の頭を撫でた。
完全にいつもの逆だった。
妹に頭を撫でられるというのは少し照れ臭いようで、複雑な感じ。
「お兄ちゃんの髪柔らかくて猫みたい」
「俺より凛音のほうが猫っぽいよ」
「ふふ、でも今はお兄ちゃんが猫ね」
そう言いながら凛音は頭を撫でてた手で、耳をくすぐってくる。
「……っ、ちょ、まて……」
「気持ちいい?」
「いや、擽ったい……から」
柔らかな指先で耳朶をプニプニと触れられむず痒く、ぞわぞわっとしてくる。
「んー、なんかお兄ちゃん可愛いかも」
「……嬉しくないんだけど、ソレ」
「そ?」