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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第11章 ~変わってゆく日々~



 だが、凛音はクスクスっと笑い耳をくすぐるのをやめてくれない。

「なあ……マジ、ちょっと、くすぐったいから」

 頭をフリ、指から逃げるように凛音の腹に顔を埋める。

 ふわりと甘くていい匂い……女性特有の柔らかな感触。

 擽ったい…………耳。


 抱きついた凛音の脇腹を俺はコチョコチョとくすぐってやる。

「あっ、ひゃっ、や、まっま、まて」

「待たない、お前やめてくれなかったし」

「ご、ごめんにゃさいっ、あ、ひゃぅ」



 ────ヤバ、可愛すぎるだろ……


 腹をくすぐられそれどころじゃなくなった凛音は震えた声でハァハァと腹も震わす。


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