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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~


「はい、お兄ちゃん」

 凛音はフォークにケーキを乗せ、俺の口元に差し出す。

 ニコッと微笑む凛音は妹ながらに可愛い。

 俺はパクッと妹が差し出すケーキを食べる。

 瞬時、チョコのほろ苦い味わいとクリームの甘さが口いっぱいに広がる。


 凛音はそわそわした表情でジーッと俺を見ている。

 味が気になるのだろう。


「美味しい?」

「あぁ……」

「ほんと? よかった」

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