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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第12章 ~いもうと~



「社会勉強のためバイトも許したが、これからは父さんたちは傍に居てやれない。来年度からは慎之介も受験生になる、学生の本分と家のことで負担になるんじゃないのか?」

「慎ちゃんは自立心が高いから親に甘えるのはイヤかもしれないけど。わたしたちも心配なのよ?」


 違う……そんな立派な理由じゃないんだ。その信頼が胸を突き刺す。

 自分のしてることに後悔をするつもりはない。が、やはり親の前だと……辛い。


「結局は、親の勝手で悪いんだが。お前が居るからこそ安心して任せられる。凛音は女の子だし、ひとりにさせるのも心配なんだ」

「凛ちゃんもお兄ちゃんっ子だし、寂しいでしょ?」


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