
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
「御剣先輩は学校一の美女で有名なんだよ。有名なのは……それだけじゃないけど」
そうだったのか。
確かに御剣は万人受けするタイプと言えるかも知れない。
黒のビキニというのは高校生にしてはやや派手な感じもするが、長身でスラリとした御剣に無理なく似合っていた。
なんと言うか、その出るところはしっかりと重量をだし、締めるところはキュッとしていて凛音とは違うタイプである。
「お兄ちゃん……あまりジッと見るのは失礼だよ」
後ろから俺を抱き寄せ凛音はボソっと言う。しかも、その声色はやや怒っていた。
「ふふ、美少女で有名な凜音ちゃんほどじゃないけどね。有名なのはそれだけじゃないけど」
ニコッと、やや大人びた表情で御剣は目を細める。
