
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
「拗ねるなよ。今日ここで遊ぶの楽しみにしてたんだろ?」
「……うん、でもお兄ちゃんも楽しそうじゃなかったじゃん。なのに、御剣先輩が来たとたん……ふぅ」
言い訳出来ない……怒らせたのは俺だし。お互い嫉妬でギクシャクしたらつまんないよな。
「ごめん凜音。機嫌直せよ……な?」
俺は凛音の手を握る。
しかも、アレだ……恋人繋ぎってやつだ。
誰かに見られたら言い訳出来ないが、そこは仲の良い兄妹と言い切ろう。
「あ……」
「……今日だけな」
「うん……へへ」
どうやら機嫌がなおったようだ。
うん、やっぱり……笑ってるほうが可愛いな。
