
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
フードコートには温かなものから冷たいものまで色々あった。
「何にする凜音ちゃん、好きなの食べていいよ」
「わーどうしよ悩むな。お兄ちゃんはどれにする?」
「俺はチョコアイス」
「へぇ、桜井くんって甘いものが好きなんだ。意外だね」
「……別にいいだろ」
「慎は甘党なんだよ。性格は無愛想だけどな」
食べ物の趣向に性格は関係ないだろが。
男が甘いもの好きでもいいだろ。
「わたしもアイスにしよ。ストロベリーチーズで」
「オッケー」
ヒカルが注文をし俺たちは席につく。
丸い小さなテーブル囲み、凛音と俺は隣同士に座り向かいに御剣が座った。
「はい、凛音ちゃん」
「ありがとございます」
凛音と俺はアイスを受け取る。
人にケチをつけたくせにヒカルと御剣はクレープを頼んでいた。
