
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
さすがは永瀬コンポレーションと言うべきか、即席フードコートでも手を抜かない。
甘すぎずされど鼻孔に抜ける濃厚なチョコの香り、ねっとりとした触感がよりチョコを感じる。
「お兄ちゃん交換、交換!」
「ん、無料なんだからお前も頼めばいいだろ」
「そんなに食べれないよ。お腹冷えちゃう」
「残ったら俺が喰ってやるよ」
「それじゃお兄ちゃんがお腹壊しちゃうよ」
ふたつぐらいならどうてことないが。
また、甘党がどうとか言われても癪に触わるので俺は凛音にアイスを突き出す。
「ホラ」
凜音は舌でアイスを舐め唇で摘む。
……ちょっと、エロイな……コレ。
「美味しいっ」
「だろ?」
自分の手柄のように言うのもおかしいが。
