
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
「ストロベリーチーズも美味しいよ」
凜音は同じようにアイスを差し出す。
舌で絡み取り口に含むと、ふわっとチーズの香りそして甘いイチゴのソースがその旨さを引き立てる。
これも旨いな……
「んー、なんか微笑ましいねふたり」
御剣の言葉に少しハッとする。
アイスに夢中でついいつものようにしてしまった。
「だろ? 兄妹というか……恋人同士みたいだよな」
ニヤリッとヒカルが笑って言う。
俺たちのことをよく知るヒカルにとってこの程度はよくある光景。
実際そうなのだが。
凛音と関係をもつ前からこのように接していたから、ヒカルはからかって言ってるだけなのだが。
────少し、羽目を外し過ぎたか。
