
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第13章 ~ヤキモチ~
「さてと腹ごしらえも済んだしどこ行く?」
妙な甘さを残しヒカルは女性陣に尋ねた。
「わたしはどこでも」
「あ、ならジャグジーに行かない? 凜音ちゃん、ジャグジーは気持ちいいよ」
「へぇ、そうなんですか?」
「うん、いこいこ!」
なんか知らないなが、いつの間にかふたりは仲良しになっていた。
大抵、俺たちの仲良さを知るとドン引きする奴らが多い。特に女性は……御剣は案外いい奴なのかも。
「ん、スパを出るのか?」
「あぁ、ジャグジーはスパにもあるけど、せっかくだしスイートルームのジャグジーを味わおうぜ」
「いいのか?」
「部屋を取ってやるって言っただろ? 遠慮するな。お前のためじゃねーし」
……いつもなら警戒レベルだが、今日は御剣もいるしだいじょうぶだろう。
今更、駄目とは言い難い空気だしな。
