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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第13章 ~ヤキモチ~



 男って……単純だ。
 散々講釈たれても思わず目を奪われる。

 ……興味とは違うんだ……そう、力説しても言い訳にしかならない。


 普通の健全な年頃の男ってそういうもんだ。


 それを笑顔で何喰わぬ顔してガン見するか、目を逸らしてしまうかのどちらかでしかない。

 ……たぶん。


 
「ふぁ、ヌルヌル……」

「ふふ、気持ちいいでしょ?」

「はい……でも、ちょっとくすぐったいです」


 俺の想像していたジャグジーは、ポコポコと泡が立つぐらいのイメージでしかなかった。

 しかし、ここのジャクジーはきめ細やかな気泡が横や下から勢いよく出ていて肌を振動させる。

 湯水は少しヌルいぐらいだが、血流が巡り肌に纏わりつくような水質のため、じんわりと温めてくれる。


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