天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第15章 ~節分~
キュッと目を瞑り、少し上向きで両手にしっかりと太巻きを持ち、ハグハグと食べていた。
うん、想像通りだ……
可愛いな…………抱きしめてやりたい。
やはり苦しいのか、目尻には涙を浮かべていた。赤く高揚した頬に伝う涙を拭ってやりたい……
でも、邪魔しちゃダメだよな。
そう思い茶をすすった時、ふと凛音の胸元に目が行く。
キラリと花の飾が光る。
相変わらず、胸元の空いた服を着ている。
────ん、凛音のやつ今日は下着を着けているのか。
俺は下着の装着が見た目でわかるほどに成長した。
下着をつけてる時はその気がない日だ。
ん、困ったな……その気になってくれないかな……そんな、野望を抱きながら、ジッと……凛音を見守り続けた。