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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第15章 ~節分~



「ふぅ……」

 食べきった凛音もため息を洩らし、目の前に居た俺とパチリと目が合う。

「あ……」

「ん? なんだ?」

「へへ、何でも。お兄ちゃん、わたしも梅こぶ茶ちょうだい」

「ん、待てよ。新しいの淹れてやるから」


 ……凛音に夢中で気づけなかった。
 用意しといてやれば良かった……俺もまだまだ、だな。


「ホラ、熱いから気をつけろよ」

「飲ませてくれないの?」

「やりたいけど、火傷しても困るし」

「はは、やりたいんだ」


 今日はそんな気分だ……すごく。


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