天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第15章 ~節分~
凜音は虎柄の下着を身に着けていた。
鬼といえば虎柄なのか?
「……なんか言ってよ。無反応?」
「あ、いや。言葉に困る」
「あれ? もしかして引いた?」
「……いや、似合ってるよ。で、俺はどうすればいいわけ? 豆は投げないぞ」
いきなり下着姿になられて意表を突かれすぎた。触ってもいいのか? ……って、ことだよな。
それともやっぱりそのつもりじゃないのか?
「……思ってた反応とは違う。お兄ちゃん喜んでくれると思ってたのに」
「うん、わかんないかも知れないが喜んでるぞ」
「えっ? そうなの?」