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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第16章 ~義理じゃないよ~



 持ち上げるように回していた手のひらでゆっくりとマシュマロ全体を掴む。

「あ……っ」

 再び、凛音がピクッと反応する。

 手のひらの中央の突起物をコロコロと捏ねるように転がすと、ぷくっふにっとその存在を主張してくる。



「お腹空いたから凛音食べていい?」

「ふぇ……?」

「チョコだろ、ここ」


 ネチっとリップのせいか唇に吸い付いてくる。甘い誘惑な香りをさせる唇を味わうように啄み、凜音はしだいに甘い息を吐く。


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