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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~


「凛音……お前が俺のことを好きなのは、俺のせいなんだ……」

「……お兄ちゃんの……せい?」

 凛音は顔を上げ、首をかしげた。

「俺は、お前に嫌われたくなくて……好かれようと、そう仕向けたんだ。凛音が俺を好きなのは……たぶん、そのせいだ」


 凛音は可愛い。
 それは、いいことだけじゃなかった。

 学校では、いじめにあったり、時にはしつこい男に付きまとわれたりと……

 その度、俺はナイト気取りで凛音を守ってきた。
 

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