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陽が当たらない場所で

第4章 今さら

仕方ねぇな…廊下で待っとくか。


俺は、片手で軽いバックを
持ち教室の後ろにある扉に
向かいながら歩いた。


扉の真ん中の位置にある鏡が
反射して教室の中が見える。


…今日も話せなかったなー。


ガラガラ…。

教室の扉を開けた。

「お!行く気になったな!

よっしゃ、行こうぜー」


涼太を先頭に、

俺達は階段に向かった。


…明日こそ、チャンスがあれば

勇気を出せるのにな…駄目だな俺。



教室の前の方にある扉の鏡の奥から
視線を感じたが、


気のせいだと思い、


俺は階段を降りた。

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