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陽が当たらない場所で

第6章 変わっていく

「……な女…でしょ…」


「は?なに?」


「変な女て思ったでしょ…!」


「あぁ、なにこいつて思った」

…アハハ、ソーデスヨネ、

ヨクワカリマスヨー…ワタシモオモイマスヨー。



「でも、いつもと違うと思った」


「……え?」


「だっていきなり走るんだぜ?

漫画かよ!お前は」


「…」

…え、えー?漫画って……。
何も言えない…はい?

「おい、黙んなよ…なんか言えよ」


どうでもいいけど健太の顔が赤っぽいのは
気のせいなのかな…。

なにかって…困るんだけど…。


「…あのさ!か…

「あはははっ♪うけるーっ!!」

「でしょでしょ?腹痛いわぁ」

下駄箱から同じクラスの友達の声が聞こえる。こっちに近づいてくる。


「…チッ」

健太は、
小さく舌打ちすると教室に向かう階段を上がりだした。


「ちょっと、健太…!」



背中を向けていた体が
動き、正面を私に向け、
私の顔をじっ…と見た。



「…前までは、出来てた事が


今は出来ないんだな。


しようと思っても、出来なくなった。


それを今、知った。


…部活が終わるまでに


絶対変わるから、加奈、今はごめん」


そういうと健太は、また背中を向け、教室に向かった。

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