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陽が当たらない場所で

第2章 願い事

でも、部活をしていたあの頃よりは今の方がずっと好きだ。

琴葉は中学生のころ同じ部活に入っていて、たまに会話をするだけだったが、高校生に上がり、1年生で同じ部活に入り、
偶然にも恋バナをした時に私と好きな人と、部活、学年、タイプが一緒でそこから意気投合して仲良くなった。


意気投合てのは、
『頑張って告白して付き合う!』
ていうことなんだけどね。


部活していた時は、それどころじゃなかった。朝早くから夜遅くまで、学校終わった後すぐ、土日は休みほとんどなし。

正直、弓道を舐めていた。

運動をバリバリする部活とは
思わなかった。
次の日は、筋肉痛が当たり前。

運動部(陸上部)と一緒に朝練までやるとは思わなかった。


そんな毎日から抜け出した事で、少し物足りない気持ちと安心感がある。

琴葉も同じようで、
授業が終わった後、放課後二人こうしてゆっくり話すようになった。

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