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“さくら”が散る前に…

第2章 彼女の瞳



「バレちゃったんなら 仕方ないよね…」


彼女はそう言いながら 俺に向き直り



「でも みんなには秘密だよ?」


人差し指を口にそっとあてながそう言った


その仕草が あまりに綺麗で 俺は つい見とれてしまって 返事をするのを忘れてボーっとしていた



すると彼女は


「ねぇ 聞いてるの?」



少し怒ったように 唇を尖らせながら言ってきた



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