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フロント学園2

第5章 警察からの追求

二人は、その事が分かるといくらかすっきりしたような気がした。
だとすると、次の目的もはっきりする。
次は、病院に行くべきだ。
本間先生の様子を見るついでだし、何か聞き出せるかもしれない。
それを二人で話し合っていたところに、警察が近寄ってきた。
二人は、何となく後退りしてしまった。
それが逆に怪しく見えたかもしれない。
両眼の光がさらに増している。
二人があまりにも警戒して、手に汗を握っていると、警察はすぐに晴れ晴れしい顔になった。
二人も、ほっとためいきをついた。
だが、これで終わりというわけではない。
ここに警察がいるということは、二人に何か用があるのだろう。
前健太が頼んでおいた指紋のこと…?
それとも、ずっと恐れていたあのことだろうか…?
二人の頭の中で様々な考えが駆けめぐる中、警察は厳しさを失わなかった。

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