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幼馴染

第1章 同窓会にて。

お酒も少し飲んで、皆の顔が少し赤くなってきた頃…


私はお酒に強いけど、後々のことを考えて

少しずつ飲んでいた。



すると急に歓声があがる。


私は嫌な予感がする…






「おい紫恩〜!そんな飲んで大丈夫かよ??」


「ん〜?ああ、らいじょーぶ らいじょーぶ〜!」


お酒が入り、ふにゃっと笑う紫恩に可愛いと思ったこともある。


でも今はそんなことを言ってる場合じゃない。



少しでも紫恩の近くから離れようと思い、

立ち上がろうとしたけれど

少しお酒が入った皆が、

私の周りにいて身動きが取れない。




あたふたしている間に紫恩が近づいてくる…





「お前ら、そこどけ〜!!」

紫恩がそう言って周りにいた人が退いて行く…

私はその場から逃げ出そうとしたけど、


すぐに紫恩に捕まってしまう。


「何逃げようとしてんだよぉ、藍〜!!」


腕をグッと引っ張られ、紫恩に抱きしめられる。



「ちょ、離して…!!」

私は必死に抵抗するが、男の人の力に敵う筈もなく…



そうこう争ってるうちに酔っ払った元クラスメイトが、紫恩に勢いよくぶつかる…





次の瞬間。




















店内には小さくリップ音が響いた。

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