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幼馴染

第1章 同窓会にて。

お酒が混じっている為なのか、

とろけてしまいそうな甘い口付けになる。




私は

またか…

と思いつつ、この状況をどうするか考える。



取りあえず足は自由なので、


腹に一発、膝でキックをして紫恩を退かす。




「…ってぇ……何すんだよ、藍!!」


「アホ紫恩!飲みすぎんなって言ってんでしょ!!」


私が怒ると、周りが静かになった…


「……帰るよ。」


私は酔っ払ってベロンベロンに近い紫恩を連れ、


幹事の人にちゃんとお金を払ってから




店を出た。








外に出ると紫恩は後ろから私を抱きしめる。



「藍〜!帰ったらヤろうぜぇ〜♪なぁ〜なぁ〜いいだろぉ〜?俺だって限界ってモンがあるんだぜぇ?」


「そんなことしたら即追い出すって言ってんでしょ?まだ居座る気なら、自分の言動にも注意してよ。」


紫恩の行動に


少しだけドキドキする自分もいるけれど…





ヤるなんてとんでもない。



駄々をこねる紫恩をなだめながら、

タクシー乗り場へ向かっていると…


後ろから、誰かが咳を切らして走ってきた。



「音宮!一人じゃ大変だろ?手伝うよ。」








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