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幼馴染みの先輩は・・・

第2章 犯人

「・・・。」


なんだろう・・・この沈黙。


それでも俺は、
政宗の目はおろか顔でさえ見れない。


チラッと政宗の方を向くと、
ジーッと俺を見ていて、


何故か焦った俺は
口の中に入れたばかりの
菓子パンを喉につまらせた。


「おいおいっ!!ほれ、牛乳。
急いで食い過ぎだよ、バカ。」


政宗が飲むはずだっただろう
牛乳を急いで俺に差し出した。


「・・・っはあっ!死ぬかと
・・・思った。」


「圭・・・お前、
ドジなとこは相変わらずだな(笑)」


誰のせいだ、だ・れ・の!


お前がこっちずっと見てンのが
原因だろうが、アホ。


「てゆうかさ・・・授業行かないの?」


「お前だって、
どうせ今日ずっとサボりだろ?」


「まあ・・・。でも政宗、三年だろ?
就活とか、受験とか
いろいろ大変じゃん。」


・・・俺とここにいて、大丈夫なのか。
とは、あえて言わないでおいた。


たぶん一緒にいてほしいのは、
俺だから。


・・・その、怖かったし。
まだちょっぴり、不安だから。


でもそれは、言い訳だったり
なかったり・・・ね?


なんとなく、一緒に居たいんだ。


「・・・圭と一緒に居たいし。
それに・・・お前も同じだろ?」


「それは・・・っ」

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