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幼馴染みの先輩は・・・

第2章 犯人

ー※圭side※ー


うるさいと思って、
目を開けると目の前に
兄貴と政宗がいてなぜか俺は、
家のベッドに寝ていた。


政宗が、運んで来てくれたらしい。


ぶっ倒れるとか・・・だっせー。


「兄貴・・・ちょっと、出てって。」


俺は、少し政宗と二人になりたくて
ボソッと兄貴にだけ言った。


少し、政宗を睨んで
ブツブツと言いながら
渋々部屋から出ていった。




「平気か?」


兄貴が出ていくなり、
すぐに俺に抱きついてきた。


「・・・うん。」


こんな光景見たら、
兄貴が怒るだろうな・・・。


「こんなん淳サンが見たら、
俺絶対・・・殺されるよな(笑)」


「・・・かもな。」


今日は・・・すごく疲れた。


襲われかけてなぜか、
政宗にドキドキするし。


「先輩・・・?」


そう呼ぶと、
抱きしめていた力を緩めた。


「なんで今先輩って呼んだ?」


・・・怒ってる?


「政宗・・・やっぱり、
こっちの方が呼びやすいな。」


俺がそう言うと、
怒っていた顔が徐々に
笑顔に変わった。


「お前さ・・・」


「お前じゃない・・・けーい。」


なんか俺、変なこと口走ってる・・・?


「・・・お前、
熱下がってないだろ。」


「えー?なにいってんだー?
へーきぃ。」


なんかクラクラする・・・


「まーさーむねぇ
・・・ぎゅーして?」


な、何いってんだ俺!!


自ら甘えにいってどーすんだ!!


そう思っていても、
口から出るのは意味のわからない
言葉だった。

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