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幼馴染みの先輩は・・・

第3章 真実

「圭!!」


?!・・・政、宗?


「あーあ、もう来ちゃったかー。」


「ふざけんな!!圭を返せ。」


ホントに・・・政宗か?


何がホントで嘘か
・・・分からない。


怖い・・・


「た・・・すけ・・・て・・・。」


無意識に、口走っていた。


「あらら・・・泣いちゃった。」


「てめぇ・・・圭から離れろ。
圭は・・・俺のモンだ。」


・・・え?


俺のモンって言ったのか?


なんで・・・。


ドスッ


誰かが殴られた音がした。


おそらく、
政宗が透悟を殴ったのだろう。


何回か同じ音がして、
すぐに止まった。


「圭・・・平気か?」


目隠しを外され、
ブワッと涙が溢れてくる。


それと同時に、
体が再び火照り出した。


「政、宗・・・。」


「お前・・・今の格好分かってるか?
んな格好とうるんだ目で見られたら
俺じゃなくてもヤバいから。」


改めて自分の格好を見ると、
服は破かれ、
ズボンは腰パン状態になり
・・・とても乱れていた。


「ほれ、これ着とけ。」


政宗は、自分の着ていたブレザーを
脱ぎ、肩にかけた。


「おあついことで・・・」


透・・・悟・・・


「おい、テメェ
・・・いつまでそこにいんだ。
とっとと失せろ。」


政宗は、無意識に震える体を
抱き寄せてくれた。

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