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幼馴染みの先輩は・・・

第3章 真実

ー※政宗side※ー


『どの好きか分からない』
・・・ね。


まったく、圭は・・・


お前の動揺っぷりは、答え言ってる
みたいなもんじゃねーか。


まあ・・・
それがわかってないところが、
圭のいいところだしな。


「あ・・・
兄貴になんて言い訳しよう・・・。」


そうだ、
あのブラコンがうるさいんだ・・・


一日ぐらい外泊したって良いのに。
あの過保護な新成人は・・・


「よっしゃあ!
俺がどうにかしてやるから、
ちょっと待っとけ!」


確実に第一声は、
『てめぇ、圭を何処にやった!』
だろうよ。


プルルルッ・・・


がチャリ・・・


「おい、てめぇ!
圭を何処にやった!!」


・・・ビンゴ。
面倒くさい人だ。


「知ってますけど・・・教えません。
今だけは、渡しませんよ?
淳サン。」


あ・・・
殺気がっ!電話の向こうで殺気が!


こ、殺される!


「どうせお前んとこだろ。
仕方ねぇ・・・
今日だけだぞ。」


あら・・・意外。
家に押しかけてくると思ったのに。


「何か、変なものでも・・・」


「食ってねぇ。
でも、圭はお前のこと・・・」


好きっていいたいんでしょ?
知ってるよ。


自惚れてるだけかもだけど・・・ね。


「ちゃんと飯食わせろよな。」


「わかってますよ。」


・・・母親か!!


と、ツッコミを入れたくなるような
過保護っぷりに、
おもわず笑いそうになった。

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