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幼馴染みの先輩は・・・

第1章 先輩

「おし、できた。」


政宗は少し微笑み、
俺の頭を乱雑に撫でた。


「・・・やめろ、髪型が崩れる。」


「なんつーか圭って、
クールだよなー。
昔はあんな泣き虫だったのにな!」


「うるさいよ、センパイ。」


俺の言葉で、政宗は少し怯んでいる。
それを横目に、
そそくさと学校へ向かった。




「だから、先輩って呼ぶなってば。」


「断る。」


登校中、
今日はしつこく言ってきていた。


「先輩って呼ぶな。」と。
俺だって好きで呼ぶ訳じゃないし、
一応先輩だし。


「・・・ちょっと来いよ、圭くん?」


・・・お、怒った。


政宗は怒ると、
俺のことを君呼びする。


そして急に手を引かれ、
空き教室に連れていかれた。




「俺さ、お前にだけは先輩って
呼ばれたくないって言ったよな?」


「なんで、怒って・・・ん!」


一瞬何が起こったかわからなくて、
しばらくたって、
政宗にキスされているのだと
気がついた。


政宗とは軽いキスなら
何回もしたことはあったが、
こんな濃いキスは初めてだった。


「ふ・・・ん・・・・・・っ・・・。
何すんだよアホ政宗・・・。」


「オ・シ・オ・キ♪・・・だって、ヤダつってんのに止めねーから、ね?」

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