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幼馴染みの先輩は・・・

第3章 真実

「な、なんで・・・?」


「あのさー・・・分かるでしょ?
一緒に居たいからだよ。
当然だろ?好きなんだから。」


もうヤダ・・・コイツ。


なんでそんなに恥ずかしいことが
言えるんだ?


「・・・圭は居たくないの?俺と。」


「別に・・・
居たくない訳じゃないけど・・・」


「けど・・・なに?」


言えるわけないだろ・・・


だって・・・


よくよく考えたらさ、


助けられてばかりじゃん。


俺。


「情けないよ・・・俺。」


「は?どうした・・・急に。」


「いや・・・
屋上の件も、昨日の件もさ、
政宗に助けてもらって・・・
迷惑かけっぱなしだよ・・・俺。」


「あほ!・・・あのなぁ、
俺、迷惑なんて思ったことねぇぞ?
逆に、俺に頼ってくれて
嬉しいっつーか・・・」


照れたようにそっぽを向いて
ボソボソ言う姿が、
とても愛しく感じた。


チュッ


気がつくと俺は、
政宗にキスをしていた。

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