テキストサイズ

幼馴染みの先輩は・・・

第1章 先輩

「あの神田先輩とお前、
どういうカンケーだよ?!
ま、まさか・・・
セ、セフ、セフ・・・・・・レ?!」


「ちげーよ、アホ。
ただの幼馴染みだ。」


誰が、あんな奴のセフレだよ。
てか、俺男なんだけど。


「お前さ、いろいろ大変だな。」


「チッ・・・別に。
政宗は周りが思ってるほど、
悪い奴なんかじゃないぜ?」


なんか・・・無性にイラッとした。


『なんも知らないのに、
何いってんだ!』


・・・なーんて、思ってしまった。


「へー・・・圭ちゃんが、
感情的になるなんて珍しいな。
透悟くんうれしいわっ。」


「キモッ。寄るな、アホがうつる。」


「ひでぇ!」


なんなんだコイツ。


毎日やたらとテンション高いし・・・
バカなのか?


「・・・眠い。透悟、俺寝るから
一時間目終わったら起こせ。」


「へーい。」


俺は、静かに目を閉じた。




・・・寝れない。


何故か、
さっきのキスのことを
思い出してしまう。


政宗の唇の柔らかさや、
熱さがまだ口に残っている。


今思うと、
俺はあのときどんな顔を
していたのだろう。


かっこ悪い表情していなかったか。


よくわからなくなった俺は、
強く瞑っている瞼に更に力を入れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ