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幼馴染みの先輩は・・・

第5章 転校生

「そうだ。」


「なに?」


圭がいきなりカバンをゴソゴソしだした。


「これ、クラスの人にもらったんだけどさ。期限が今週末までなんだって。」


圭が取り出したのは、遊園地のチケットだった。


「予定が空いてたらだけど・・・一緒に行かない?」


上目遣いで言う。


圭に遊びに誘われたの何年ぶりだろ。


「そんなの・・・予定なんて意地でも空けるに決まってんだろ?」


「うん。」


嬉しそうに頷いた。


「あ、今すっごいムラッときた。」


「バカッなにいってんだよ。」


圭は真っ赤に照れながら怒る。


可愛い。


「降矢が来やがったから。屋上でいちゃいちゃできなかったしさ。」


「あ・・・。」


いつの間にか家の前に着いていた。


「どうする。よってく?」


紅い顔でコクンと頷いて俺を見る。


あら、素直。

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