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幼馴染みの先輩は・・・

第1章 先輩

屋上に着き、
すぐに壁にもたれかかった。


「くあーーっ寝みぃ・・・。」


ここでサボんの初めてだけど
・・・今度からここ、
サボりスポットにしよ。


昼まですごい時間あるし・・・寝よう。政宗が起こしてくれるだろ。


「担任にまた絶対怒られんな
・・・ま、いっか。」


そう思いながら、目を閉じた。




あれ・・・中学ンときの俺と政宗だ。


・・・そうか、俺夢みてんだ。


「圭、キスしてみねぇ?」


「え・・・?」


そうか、このときから
俺らキスするようになったのか。


「んっふ・・・ンッあっ」
コイツ・・・どこ触って
・・・でも・・・何か気持ちい ・・・かも?


「政・・・宗っやっ・・・だっンッ・・・」


「フフッ・・・ほら、起ってンぞ?
インランなんだよ。」


・・・違う。政宗は、
俺をバカにするようなことは言うけど、インランとか、
そんなこと口にするやつじゃない・・・
コワイ・・・怖い・・・。


「圭!おい、圭!」


政宗の声・・・


「?!・・・っ政宗・・・」


「圭・・・っ」


目の前にいた政宗に
反射的に抱きついた。


「・・・政、宗っ。」


俺、政宗だと思ってたから
・・・あれ俺・・・政宗“だったから”
触らせていたのか?


「圭・・・怖かったな。・・・ごめん、守ってやれなくて。」

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