テキストサイズ

これは作り話です。

第1章 再会の1日前

えりか「山本さんは彼女とかいないんですか?」

山本「いないよ」

えりか「そーなんですか。好きな人とかはいないの?」

山本「いてるよ。相手は旦那がいるんだけどね」

山本はえりかの顔をじっと見た。

えりか「そ〜なんだね、あたしは旦那がいるのに、好きな人いるんですよ。最低でしょう?」

山本「旦那、俺より年上やったけ?小田原から聞いたけど」

えりか「う、うん」

山本「親に近いよね?」

えりか「まぁ親から数えると近いですね。」

山本「旦那の事は好きじゃないの?」

えりか「そーですね。好きとかって言うか、夜ずっと一人だったから、寂しさで」

山本「夜一人?」

えりか「お母さんがパチンコ行くから、お父さんはあんまり喋らないなら、いつも一人やった。」

山本「そーなんだ」

えりか「子供なんかできたりしなかったら、結婚なんかしていなかった。」

山本「そーなんだね。」

えりか「はぁーは、旦那と出会う前に山本さんと出会えてたらなぁ」

小さい声で言った。

山本「う?」

えりか「なんでもない、頭洗っていいかなぁ?」

山本「あ、うん、いいよ」

えりか「シャンプーは」

山本「ピンクの入れ物だよ!あ、洗ってあげようか?」

えりか「あ、お願いしようかな、人に洗ってもらったら、気持ちいいから、久しぶりに」

山本「うん、それわかる。散髪屋がそ〜やもんね」

えりか「うん、あたしも山本さんの洗って上げるね。」

山本「あ、うん。」

えりか「気持ちいいかわからないけど」

山本「俺こそ気持ちよくなかったらごめんね」

えりか「うん」

山本はえりかの頭を洗い出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ