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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

「マッつん何してんの?」

女とマッつんの間に変な沈黙が流れてたけど気にせず話しかけた。

松「げっ!…お前何でこんなに帰ってくんの早いんだよ…」

俺を見て嫌そうに言ったマッつん。

おいこら、それがダチに対する顔かよ、おい。

「何でって何だよ…」

俺もマッつんに負けじと顔をしかめながら言った。

松「だってお前、この時間は大抵ホテルだろーが。」

あぁ、そーいうことか。

でも、何で嫌そうな顔されなきゃなんねーんだよ。

「それがどーしたんだよ。何で俺が居たら嫌なんだよ」

松「はぁ…」

マッつんが溜め息をついた。

と、同時に…

彩「あ、あの、松本くん。もぅ家入っていいかな…?」

控えめがちに女が言った。

しかも、身長が低いからどうしても上目遣いになる。

松「あ、あぁ。すいません…。今日はわざわざ付き合ってもらってありがとうございました!」

マッつんが敬語を使って笑顔で言った。

彩「あ、うん。こちらこそありがとね!」

そう女も笑顔で言った。

あ、この女の笑った顔初めて見た。

なんて思ってたら

女がドアに手をかけたとき、突然振り返って、

彩「あ、今度またゲーセン誘って?」

笑顔でマッつんに聞いた。

で、マッつんを見たら…

松「へっ……?」

固まってた。

彩「へ、あ、ごめん!嫌なら…ごめ」

松「嫌じゃない!です!!!」

女があたふたし始めた時、勢いよくマッつんが言った。

彩「良かった、じゃあ、またね♪」

そう言って笑顔で女は家に入っていった。

……………………

何となく…いや、ガッツリ何があったか想像できた。

「お前があの女を好きだとはなー」

松「るせぇよ。お前と鉢合わせしねぇ時間にしたつもりなのに…お前帰ってくるしよ…」

若干、顔を赤くしながら顔を背けるマッつん。

「で、告ったの?」

俺が言った言葉にピクリと身体を動かしたマッつん。

これはもしや、

「言ったけど……フられた…」

やっぱり。

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